株式会社CYSAY

幹細胞培養上清に
ふくまれる成長因子とは

培養上清とは、細胞を培養した時に発現する多種多様の成長因子を含んだ培養液のことをいいます。

生命維持に大きく関わる幹細胞が培養液中に発現する230種類以上の生理活性物質(サイトカイン=成長因子群)の総称で、再生医療の普及発展に欠かせない成分と期待されています。

成長因子の発見は1986年に遡り、アメリカのドクターコーエンによるEGF(上皮成長因子)の発見でノーベル生理学・医学賞を受賞しました。

一般の細胞ではなく、私たちの体内にわずかに存在する体性幹細胞を培養することにより発現する組成物は、高機能な成長因子やエクソソームを含むサイトカインの複合体です。

成長因子:グロースファクター、 FGFやIGFやVEGFなどのタンパク質
エクソソーム:細胞間のコミュニケーションの役割を果たす核酸を含んだ細胞外小胞

弊社は従来の単体成長因子や一部のミックスとの違いを明確にするために「再生因子」(Cysay因子®︎)と命名しました。Cysay因子®︎はこれら幹細胞が作り出す成長因子の複合体です。だからこそ人体の組織の再生から臓器の修復へと多様な再生への手助けすることが解明されてきました。これまで不可能と思われていた組織の再生が、再生因子によって可能な未来になりつつあります。

Cysay社の再生因子の
優位性とは

「再生因子」は、2012年に弊社が開発したサイトカインミクスチャー、幹細胞が生み出す生理活性物質の名称です。

再生因子の作用はiPS細胞やES細胞の作用に極めて近く、より身近な再生医療の分野においても今後の研究開発が期待できます。

弊社は2011年から名古屋大学の「幹細胞を使わない再生医療研究」に着目し、再生因子の開発に着手しました。

再生因子投与であれば移植手術を伴わず、リスクが低減されます。

2012年にはヒトと哺乳動物の「不死化幹細胞」の同時樹立を果たし、「無限培養」による均質で規格化された培養を作ることに成功しました。

一般に体外での幹細胞培養では、通常1ヶ月ほどで細胞増殖が低下するため採取できる培養上清のクオリティが衰えてきます。医薬や化粧品としての製品化には均質も保つ必要があります。

そのためには多くの幹細胞を採取しなければなりませんが、それぞれ遺伝子が異なる訳ですから成分として規格化するのは不可能と考えられていました。

しかし弊社はこの幹細胞の不老不死化技術によって、成長因子群の均質なクオリティーコントロールを可能にし、特許として国内外で権利化されました。

エクソソーム研究(細胞外小胞)

近年多くの研究から歯髄などの間葉系幹細胞から分泌されるエクソソームと呼ばれる細胞外小胞が様々な疾患に対する治療効果を持つことが明らかとなり、新たな疾患治療薬としての開発が注目を集めています。

神経疾患等でもエクソソームの機能に注目が高まっており、アルツハイマー型認知症やパーキンソン病などにおいても、エクソソームが関与すること明らかになっており、その研究が進んでいます。

セルフリー・セラピー、細胞を使わない再生医療で実現する病の根本治療、これまで病気になったら治そうという対処療法が主流でしたが、これからは病気にならないための予防・治療、その研究に移行していくことでしょう。