培養上清とは細胞を培養した後、培養液と細胞は遠心分離により取り除き、濃縮したごく微量に採取される上澄み液のことを指します。なかでも生命維持に大きく関わる幹細胞が培養液中に発現する100種類以上の既知の生理活性物質(サイトカイン=成長因子群)の総称で再生医療の普及発展に欠かせない成分と期待されています。
成長因子の発見は1986年に遡り、アメリカのドクターコーエンによるEGF(上皮成長因子)の発見でノーベル生理学・医学賞を受賞しました。
一般の細胞ではなく、私たちの体内にわずかに存在する体性幹細胞を培養することにより発現する組成物は、高機能な成長因子やエクソソームを含むサイトカインの複合体です。
成長因子:グロースファクター、 EGFやIGFやVEGFなどのタンパク質
エクソソーム:細胞間のコミュニケーションの役割を果たす核酸を含んだ細胞外小胞
弊社は従来のEGFなどの単体成長因子や一部のミックスとの違いを明確にするために「再生因子」と命名しました。再生因子はこれら幹細胞が作り出す成長因子の複合体でEGFも含まれるひとつの成分です。
再生因子の独自性は完全複合体とも言える成分をオーガニックそのままに一部の欠損もないすべての成長因子群であること、だからこそ人体の組織の再生から臓器の修復へと多様な再生の手助けすることが解明されてきました。これまで不可能と思われていた組織の再生が、再生因子によって可能な未来になりつつあります。